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2010年12月の記事

リン・ダンとリー・チョンウェイのスマッシュ連続写真/点殺の打ち方






Lindansmash


今回紹介するバドミントンスーパープレーはリン・ダン(中国)とリー・チョンウェイ(マレーシア)のジャンピングスマッシュ。

決めに持っていくまでの流れが両者の特徴がよくわかる。

まずはリンダン

Lindansmash2

以前も紹介した リンダンの十八番“点殺”。まず一発目の点殺は誘い。点殺自体の威力はたいしたことがないものの、通常スマッシュより技の発動が早いため相手に構える時間を与えず、さらに軽いスマッシュは減速が早くかなり手前に落ちる。

かろうじてレシーブしたリーだがバランスを崩す。返ってきた球を待ち構えていたリンダンはすかさず再度ジャンプし、二発目の点殺で空きスペースを仕留める。


つづいてリー・チョンウェイ。

Leesmash2

リーのうまさはなんと言っても防御、そして防御からチャンスにもっていける引き出しの多さである。上の動画では、リンダンが落としたネット前の球、なんとクロスヘアピンで返す。右寄りにポジションしていたリンダンは不意をつかれロブを打つ。ただちにホームポジションに戻りスマッシュを受けるリンダンだが、ワンテンポ遅れをとり、リーの放ったスマッシュを返すことはできなかった。


Leesmash


以上2つのスマッシュプレーを紹介した。


リンダンの点殺はテイクバックをとらずに手首だけでスマッシュを打てるのはなぜか? 


これは打球の瞬間に手首を「鞭を打つ」要領で高速に外旋運動させているためだ。その証拠は二発目の点殺のラケット面をよく見るとわかる。打球直前はラケット面が縦になっているが、打球時には瞬間的に打つ方向に向いている。さらに通常のテイクバックを取るスマッシュでは打球後振りぬくが、リンダンのラケットは鞭を打った反動でまた上に跳ね返っている。


この技は、相手のクリアやロブがバックラインまで届かず、手を伸ばせば届くような返球に対して効果的な攻撃技だ。アマチュアの試合では大半の選手がバックラインまで届く返球ができないので、この技を覚えるとバドミントンがもっと楽しくなるぞ。


以上。


上記連続写真の元ねた動画@Youtube


なおこの試合は2009年の全英オープン決勝男子シングルスです。


Yonex All England 2009 - MS FINAL Lin Dan CHN Vs Lee Chong Game-1


Yonex All England 2009 - MS FINAL Lin Dan CHN Vs Lee Chong Game-2


以上


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◇ タウフィック・ヒダヤットのスマッシュを捉えた連続画像

もっと楽しくなるダブルス入門(サーブ/プッシュの方法)連続写真で解説






icon 専家把脉24解説

さて今回は第24回目の動画解説を行う。今回はダブルスだ。


CCTVバドミントン専家把脉 24 バックハンドサーブ/プッシュ技術


今回の講師は肖傑先生のダブルス講習。迷える子羊たちは劉さんと唐さん。いつものように生徒たちのプレーの様子を分析する肖傑先生(0:24)。


見終わった後、肖傑先生は以下のような問題点を指摘。

プレーが長く続かない、どれも3回程度で終わってしまう

その原因はサーブとレシーブにあるという。サーブ・レシーブの品質が悪く、相手に高い打点から圧力をかけられ終始ゲームを支配される。肖傑先生は

サーブ&レシーブを制するものはゲームを制する

と肖傑生成は言う。ダブルスはシングルスに比べラリー間隔が短い。さらに一人あたりのコート面積は狭いことから、短いドライブの応酬になりやすい。そのためもしサーブ・レシーブの品質が悪いと終始動かされ、ラリーが続かず負けてしまったのだと言う。


<1:26頃>
そこでまず二人にサービスの方法を教える。


icon バックハンドによるショートサーブ


ダブルスは通常バックハンドによるサーブが多用される。コツとしてはグリップを上のほう(ラケットを短く)を握ること。そのとき親指と人差し指の中に空洞を作るくらい軽く握るといいと言ってる。ラケットを短く握ることによって、長く持つときよりラケットの動作を細かくコントロールしやすい利点のほかに、サーブの打点が自然と腰の高さになるため打ちやすくなる。

Wopai
やわらかく握ることでリラックスして振れる。


06faqiu
高い打点から押し出すようにするサーブ
身長が低くても爪先立ちで背伸びしよう


(2:05ごろ)
立ち方は右足を前にして、重心を前のめりにする。後ろ足は自然に地面につく感じ。たとえて言うならアース線か? トスする左手は打点(腰前)で羽を人差し指・中指と親指でつまむように持つ。ラケットの面もシャトルコルク部に接するように構え、一呼吸。その後わずかなテイクバックとともに左手を離しトス、コルク部がしっかり面のスイートスポットにあたるように小さく振る。振るときのコツは親指で静かに送り出すこと。振り方は腕でなく、手首をひねる。

01faduanqiu


肖傑先生のサーブ写真はシャトルをカットして送り出している。動画中でもマッチをこする動作のようにと表現している。ただしカットが絶対正しいわけではない。シャトルの中心軸線とラケットの垂線の角度には個性や好みが入る余地があり、その辺は何万回と練習して研究してほしい。

(プロの試合を見るとカットサーブをする選手はいないよう。これは空気抵抗による減速が著しいため、なるべく速いサーブをするためだろう) 


今回は話さなかったが、サーブ時に相手をじらすようドS級にタメを作るのも効果的だ。

02faduanqiu2


icon サービス最高点と着地点

サーブしたシャトルの軌道の注意点は最高点と着地点である。最高点はネットを越える付近が望ましい。そして着地点はライン上、もしくは相手の足元である。なおネットを越えてもさらに上昇していく球は相手の絶好球である。初心者であればネットを大きく越えてもいいが、なるべく最高点だけはネット上になるよう心がけるといい。

09jiefa
最高点が相手側コートのミスショット。高い打点から鋭角にプッシュされ動かされている。


サービス時にレシーバーの立ち居地がライン際にぎりぎりつめている場合、サーバーは圧力を感じることがある。しかしそんな場合でも緊張する必要はない。あくまでも軌道の最高点と着地点にだけ意識すればいい。常に相手に低い打点を強いる意識をもってサーブをしよう。相手がつめてプッシュしてきても打点がネットより下であれば打球は自然と上がる。そこを叩け!

かなり難しい要求であるが練習あるのみ!


icon ロングサービスの方法

(4:17ごろ)
ショートサービスのフォームが安定してきたら今度は同じフォームからロングサービスを打ってみよう。ロングサービスはショート時と同様に構え、打球の瞬間に先ほど空洞を空けた手をぎゅっと力を収束させる。やはりここでも親指で押し出す。ただし面を気持ち上に向けないと低く速い弾道サーブになり相手にスマッシュもしくはラインオーバーになってしまう。

03fahouqiu


04fahouqiu


05fahouqiu


icon ダブルスのレシーブ方法

(5:37ごろ)
これまでにサーブ法を説明してきたが、つづいてレシーブの講習が始まる。サーブ説明のときにいくつかの注意点を見ればわかるが、レシーブは注意点を逆についてやればいい。具体的にはショート時にはなるべく高い打点(ネットより高い位置)でプッシュする。その意識でレシーブ準備をする。


まずは構え方。シングルス時のレシーブと違い、ダブルスレシーブはサーブからレシーブまでの距離が必然的に短い。そのためその速さに反応するために腕を高くあげ、いつでも頭上のハエをびしっと叩けるように待つ。

Receiver
左手も右手と同じ位置にあげる。これは体のバランスを保つためだ。


立ち方は左足を前、右足は後ろだ。重心は左足に乗せ何十秒でも待てるようしっかりバランスを保つ。ショートでもロングでも直ちに地面を蹴って飛びつけるよう、コート外で練習してみよう。そして大事なのが「視線」。待ち受けるとき相手のラケット面をみてロングかショートかを判断する。サーバーがドSならレシーバーはドMに徹する。相手が何十秒とタメをつくってもレシーバーは瞬きせず待つ。

07faqiu


ショートサービスと判断した場合


(6:39ごろ)

シャトルを最高点で鋭角に叩きつける意識で動く。そこで大事なのが後ろに置いた右足。右足で地面を蹴り一気にネットにつめる。そのときの連続写真が下。

13deng


そして球に飛びつくと同時に腕を球のほうに伸ばし高い打点で叩く。

08jiefa


ショートサービスのレシーブで一番やってはいけないのは動かずに足元でロブをあげること。これでは相手にトスを上げると同じ。初心者でも上記の動作を覚えれば十分上級者にプレッシャーをかけることが可能だ。


また困ったときの保険レシーブとして肖傑先生は2つの返球法を教える。(12:50ごろ)
1つは中心線に沿って打つこと。これはサイドラインを越えることもなく緊急避難用と捉えよう。重ければ重いほどいい。

そしてもう1つは前でも奥でもない中心に落とすいやらしいレシーブである。下の連続写真を見てほしい

15bobanchang
落とすポイントは前の選手と後ろの選手から均等に遠いところ。ここは前衛後衛のどちらが返すか判断に困るポイントで、一瞬足を止めさせることが可能。特に相手が初めての組み合わせの場合もっとも効力を発揮する。これも覚えておきたい。


プッシュの打ち方

(7:37ごろ)
プッシュのテイクバックは小さくていい。そしてプッシュ時に打ちたい方向に面を向けるわけだが、プッシュぎりぎりの瞬間まで相手にどこに打つか判らせないことが大事だ。プッシュの瞬間手首をまわしリバース気味で押し出すと右奥へ、変化させなければ左奥へ攻撃できる。これだけでも相手の足を止めることができ、大きく動かせることが可能だ。ぜひ覚えたい技術だ。


10jiefa


11jiefa


プッシュの方向


基本は角奥を狙う。一番効果的なのは相手のバック側である。低ければ低いほど相手の弱点だ。テイクバックなしでバックハンドを打てるのは上級者のみ、通常はここで勝負ありだ。

09jiefa


万が一サーブの品質が高く、ネット下でレシーブを余儀なくされたとしても高いロブは極力せずヘアピンもしくはドライブに切り替えよう。ただしサーバーの位置に注意しよう。当然ブロックを狙っている。そんな場合のみロブを打ってスマッシュ防御の陣形に回ろう。


icon レシーブの立ち居地の考察

9:43ごろ

肖傑先生のレシーブ時の立ち居地に対する研究はとても深い。左コート時と右コート時では立ち居地が異なるのだ。右利きの選手にとって左コートでレシーブをする場合、バック手前に落ちる球はフォローが難しい。そのため若干センターラインから離れる。しかし右コート時にはセンターラインに近づく。これはロングサービスでバック奥を狙われるときでも対処するためだ。決してバックハンドで対応してはいけない。さらにフォア奥でも対角線への軌道は必ず頭上を通るため楽に下がって対処が可能という理由もある。

Haipadeweizhi
肖傑先生が示す先はもっとも狙われたら怖い場所


Buhuipa
センターラインによれば突然のドライブサーブでも頭上で対応可能だ


Buhuipa2
先生が示すフォア奥へのサーブは必ず自分の頭上を通る。だから怖くないのだという。


12jiefa
右コートレシーブ時のフォア奥対処 可能な限り一足飛びでスマッシュを打ちたい。2ステップではクリアしかできない。


以上


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◇ 専家把脉動画の解剖 (15)(全方位のフットワーク入門/ホームポジションでの構え方)

林丹(リンダン)の十八番 ノーテイクバックスマッシュ点殺を捉えた連続写真






Diansha


今回紹介するバドミントンスーパープレーはリンダンの十八番 点殺(ノーテイクバックスマッシュ)。

2006年のアジア大会決勝  対戦相手は全盛期のタウフィック・ヒダヤット(インドネシア)。

ヒダヤットの放ったクロススマッシュをうまく返したリンダン。ヒダヤットはヘアピン(もしくは直線ロブ)と見せかけ、フェイントでリンダンの後ろ奥を狙う。しかしその球は高さが不足しリンダンの絶好のチャンス。すかさず後方にワンステップジャンプで伸び上がり、それと同時に手首のばねの反発を利用してスマッシュ。ヒダヤットは不意をつかれを地面にひれ伏す。


その連続写真がこちら

Lindandiansha
リンダンは左利きなので反転させている。練習にどうぞ

Lindandiansha2


なお、この試合動画は下記からご覧になれます。タウフィック全盛時代の貴重な映像。リンダンも必死に喰らいつくが、2セット目先にセットポイントをとるもその後タウフィックに逆転を許す。そのときの苦い経験が現在のリンダンをここまで強くしたのだろうか?


Badminton Asia Games 2006 MS Final Game 1 [1/3]


Badminton Asia Games 2006 MS Final Game 1 [2/3]


Badminton Asia Games 2006 MS Final Game 1 [3/3]


以上。


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◇ 専家把脉動画の解剖 (8)(リバースカット/スマッシュの打ち方)

楽しいダブルス入門 フォーメーション前後・左右のローテーション/ネット際のプッシュ






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icon 専家把脉12解説

さて今回は第12回目の動画解説を行う。

講師は元世界チャンピオン趙剣華。今回の悩める生徒は孫さん43歳とその友人の45歳華さん、二人はダブルスのパートナーである。週に4,5回は打つというバドミントン愛好家という。孫さんは憧れの趙剣華にあえて非常に興奮状態、趙剣華も少々テレ気味の様子。しかし講習が始まると鬼コーチと化した。

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央视羽毛球专家把脉 12 混双基本站位 网前基本技术


1:00ごろ
まず二人のダブルスの打ち方を分析する趙剣華。基本的に女性前・男性後方のポジションで固定的で、最後は空いてしまったフォア奥をドリブンで狙われKO。

01position


趙剣華は二人の問題点を3点あげる。

1.二人の役割をうまく発揮できていない
2.ポジショニング
3.返球


通常ダブルスは男子・女子・混合であろうと二人のポジションは流動的でクリアをあげれば左右に分散し防御、スマッシュ・ドロップ時には前後に分かれて攻撃陣形をとるのが一般的だ。しかし今回の生徒は運動量が厳しい様子でまた女性の負担をカバーするために常に女性前・男性後ろというポジションで固定している。


ただしこれは別に悪いことではない。男性ががんばってチャンスをつかめるなら女性がネットで相手の甘く浮いた球を打ち落とせるパターンに持ち込める。そのため女性にも初心者にも楽しめる陣形である。ただし前後と固定するなら、前後での役割分担をきっちりする必要があり、さらに後方選手には精度の高い返球が要求される。


「ネット際に落とす返球を多用する」ことで容易に相手にクリアをあげさせてスマッシュに持ち込めると趙剣華はいう。(当然相手のレベルが高くなければだが) しかしひとたびクリアを上げてしまうと一人ひとりが防御すべきスペースはとたんに広くなり、容易にやられてしまう。


それについては女性も気になっていた様子で、2:27頃趙剣華にどうすればいいか質問している。その趙剣華の答えは、「一番戻りやすい場所に下がる」である。当然だが中心はだめ。ネットに上がっていた相方が防御のために下がる際、後方の選手は相方が下がる方向を見てそれから反対の方向に上がればいいわけだ。かぶったと文句を言ってはだめ。あくまで相方との協調が必要だ。


肖傑先生の講座ではさらに発展させ、前後陣形 ⇒ 左右陣形 ⇒ 前後陣形 のローテーションを時計・反時計周りにルール化してしまう方法も紹介している。これについてはまた次の機会に紹介する予定だ。


icon ネットでのラケットの握り方について

3:45頃

趙剣華にネット際での返球の仕方を質問する孫さん。握りがウェスタングリップ(面が常にできている)のため、返球しやすいフォアを多用している。そのためバック側に来たネットより低い球でもフォアを使おうとしてしまう癖があるという。これに対して、趙剣華は「プロの構え方と同じじゃないか」と冷やかす。謙遜する生徒。しかし実際ダブルスでネット前にあがるプレーヤーはすばやい反応が必要で、通常のイースタングリップでは振り遅れやすい、そのため前衛はウェスタングリップが有効だ。ただしバック側の球ににも反応する場合、ウェスタンだときつい。そこで親指をグリップに押し込むサムアップでのバックハンドプッシュでも対応できるようにしておきたい。後は経験あるのみ。


02push


どちらにせよ大事ことは高い打点(ネットより高い位置)で球を捉えること。これができるならラケットの持ち替えができなくて、球速が不十分でも十分相手に脅威を与えることができる。ネットより低い球を打球した場合、球の軌道は必然的に下から上となり相手のチャンス、強くプッシュしすぎればラインオーバーとなる。少々野蛮ではあるが、ウェスタンでもイースタンでもバック・フォアをプッシュできるのが望ましい。


ネット前での飛びつくようなプッシュ方法については別の機会で紹介したい。

03pushu2
趙剣華の指導を受けて改善したプッシュを打つ生徒

icon ダブルスレシーブの立ち位置~ロングサービスで不意を突かれた場合

9:45ごろ

ダブルスのサービスを受けるレシーバの立ち居地は自分の能力にあった位置を知っておきたい。レベルが高い選手は前方ライン付近でサーバーに圧力を与えるようにする。当然前のポジショニングではバックラインへのロングサーブも気にかける必要がある。能力的・身体的に前ライン位置からロングに対応できないなら多少後ろに引いてもいい。(レシーブ時の構える姿勢やステップについてはまた別の機会で紹介する)


大切なことは、「不意を突かれて大きくクリアを上げてしまわないこと」と趙剣華は言う。ただしクリアをあげた場合には防御の隊形をとることが必要という。


04jiefa
ロングサービスを受けてもあわてず冷静に下がり、手首でシャトルを押さえつけるようにスマッシュを返すシーン。スマッシュだけでなく、ちょんと打つドロップ(チョップ?)やリバースカットクロスなどバリエーションを増やしたい。


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ダブルスのそれぞれの役割をよく観察してみよう。先に黄色ジャージ側に着目。女性がロングをレシーブ、その後すぐに相手のヘアピンを自ら取りに行っている。(普通はきついので相方のフォローが入るのもいいが、レシーブ時のジャンプの着地の反動を利用して戻りたい。)ヘアピンの攻防が続く間、常に前後のフォーメーションだ。そして奥をついた後、いったん左右に分かれている。スマッシュチャンスボールがあがった瞬間女性がコート中心へとあがっている。スマッシュ後男性がすばやくコート後ろの中心(ここも大事!)にダッシュ、前後陣形を保っている。
次は赤ジャージに着目。ヘアピン時には前後奥にプッシュを打たれクリアを余儀なくされると、ただちに前にいた選手が斜めに下がり防御の左右陣形へ移行している。


icon バドミントンは常に受身であることを意識


06bad
12:02頃
バックステップからクリアをうち、あわてて戻ろうとしてもう一度奥を打たれる生徒。


バドミントンを始めたとき、まず教えられたことは「打ったら戻れ!」 しかしもっと大事な基本は「バドミントンは常に受身であること」である。相手が打って初めて自分が動く方向が決まる。趙剣華は早く戻ることと同時に、「相手が打つ瞬間はその場を動くな」と教える。上達して経験をつめば、相手がどこに打つかある程度予測もできるが、よほど攻める時期でなければ動かないこと。


ちなみにこれを逆手に取り、応用した戦術がこれ。下の連続写真を見てほしい。


Lindanlee
相手を動かしバックハンドクリアを打たせた後、スマッシュで再度バック側を狙う。リンダンはホームポジションに戻るまもなく同じコースに打ち返すリー。これはトッププロのリンダンでも返すのは難しい。いわば定石の戦術である。


以上。


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◇ 専家把脉(フォア奥へのフットワーク、ネット際のバックハンドロブ)

◇ 専家把脉(バックハンドの打ち方、フォアハンドクリアのステップ)

専家把脉動画の解剖 (15)(全方位のフットワーク入門/ホームポジションでの構え方)






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icon 専家把脉15解説

さて今回は第15回目の動画解説を行う。


央视羽毛球专家把脉 15 全场步法 后场球的手腕作用


コーチは肖傑先生。今回悩める生徒は雲南省出身、バド暦4年の寇(こう)さん。これまで体系的にレッスンを受けたことはないものの、何人かのコーチに教えを受けていた。


今回も先に生徒のプレースタイルをじっくり観察して分析する肖傑先生(1:00ごろ)。生徒のコート上のフットワークが速いことをあげつつも、無駄な動きが多く体力消耗が激しいことを指摘する。「経済的」ではないという言葉が出た。下半身のパワーがありはするものの、一つ一つの動作に余計なものが多い。これはこの生徒だけでなく、一般的なアマチュア選手(特に男子)に多い。それでは1日に何度もある試合で力を最後まで温存させて勝ち上がることは難しい。ぜひ今回の動画を参考に今一度フットワークを見直したい。

01xuesheng


さらに生徒のグリップの握り方がきつすぎることを指摘(1:51ごろ)。これではフォア・バックのドロップショットを打つ上で大きい制限を受けることになる。(2:03頃の場面で、ドロップを腕全体でストロークしており、手首のコントロールで方向を決めれない、さらに相手にドロップを打つことがバレる)


さらに構え方(ホームポジションでのたち方)にも問題ありと指摘。構える足が間違っており、バック奥を攻められるとすぐに苦しい姿勢を強いられる欠点がある。(2:06ごろ)


02xuesheng


3点の欠点で思い当たるかたは早急に矯正する必要がある。それでは時間をかけても上達は見込めない。


さてそれでは肖傑先生のレッスン内容を見ていこう。


icon ホームポジションでの構え方

2:30頃

基本的な構え方は右利きであれば、右足が左足より若干前に来るべきである。そうする理由はホームポジションから4方向に対して移動しやすいためであると肖傑先生は言う。生徒のように右足を下げた構え方はこの時点で右奥をのぞく3方向を放棄しているに等しい。たとえばもしその状態でバック奥側のドリブンが来たらどんな選手でも身を翻すことはできない。


Zhancuo
× 左足前

Zhanfa
○ 右足若干前


ただし明らかにフォアにしかこないと予測できる場合は左足前で構えることも知っておこう。


右足を若干前に置いた状態で、フォア奥・バック奥側へのステップを考える(5:02頃)。まず第1に右足で地面を軽く押し、その反動をもとに左足を軸に体全体を回転させる。その後腕を上げラケットのテイクバックの初動を作っていく。


05bufa


注意したいのは、左足を軸に回転するとき、右足を大きく踏み出してはいけない。あくまで右足第1歩目は方向転換と、2ステップ目の準備である。1ステップ目が大きいとステップ目はさらに大きくする必要がある。基本は1歩目は小さく、2歩目が大きい。


さらに大事なのは相手の打球瞬間に、細かいステップをその場で踏むことである。これはバドミントンが基本的に相手の打球を見てからステップを開始する受身のスポーツであり、細かいステップをいれることで初動をよりスムーズに行うためである。下の連続画像を参考にしてほしい。インドネシア選手でアテネオリンピックチャンピオンのタウフィック・ヒダヤットのステップである。クリア後、相手スマッシュの瞬間に足を広げ小ステップをし、返しにくいスマッシュをうまく避けながら返しているのがわかる。


04taufik


03peter


icon 6方向へのフットワーク

肖傑先生は生徒に、ホームポジションを中心にして円を3つ描き、それぞれがステップ数に対応していることを教える(7:27頃)。一番小さい円が1ステップ、2番目が2ステップ、一番大きい円が3ステップ動作となる。3パターンでどれも初動の足が違い、これを体で覚えなければフットワークが身につかない。しかし逆に言えば3パターンを覚えてしまえば、だいぶ楽になるともいえる。

Yuan


まず1ステップの移動フットワークを見ていこう(7:58頃)。

08bufabig


つづいて2ステップのフットワーク(8:25頃)。これは動画を見ていただきたい。(連続画像が大きすぎるため省略)これも基本は1ステップ目は小さく、2ステップ目で大きい。開始する足と、2ステップ目で踏む足、そしてその角度、ホームポジションに戻る際の後ろ足を体の下に持ってきて両足で戻ること、さらに進んできたステップ通りに戻ることを注意して見てみよう。決して踏み込んだ足だけで戻ってはだめである。負担が大きい。


つづいて3ステップのフットワーク(10:32頃)。これも動画を見ていただきたい。少々ややこしく肖傑先生も自信なさげだが、よく分析してみよう。なお左右の移動に3ステップは必要がない(先にラインオーバーする)。


06peter


さてここまでで3パターンのフットワークをみてきたが、これを練習するためにコート上にガムテープで6方向の線をひいた。練習時にこの線をまっすぐトレースするように注意しよう。必ず最短距離を移動する必要があり、曲がっていくことは論外である。しかし以外と人間はまっすぐ進まない。コート内でも、公園でも好きな場所で目印線を用意して3パターンのフットワークを身に着けてたい。

Line


以上。


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【動画】2010年バドミントンスーパーシリーズ香港戦 男子シングルス決勝はリー・チョンウェイがタウフィック・ヒダヤットを2-0で降し、今期シリーズ戦6冠目!






Hongkong2010


先週末は日本でも全日本選手権大会が開催されていましたね。NHKでも中継され、夜のスポーツ番組でも試合結果が紹介されるなど、バドミントンというどちらかというとマイナーなスポーツも徐々に注目が集まっているのを感じます。いい兆しです。(あとはアイススケートのようにメディアウケのいい若い選手がもっと進出してくればいうことないですね 大いに期待しています!)


さて日本の大会のほうであまり世界に目が行ってないなので、当サイトでは精力的に海外バドミントン情報を発信していきたいと思っています。よろしくお願いします。

今日紹介するのは先日お伝えしたとおり、2010年バドミントンスーパーシリーズ香港戦、男子シングルス決勝の模様をお伝えします。


決勝のカードは、リー・チョンウェイ(マレーシア)VS タウフィック・ヒダヤット(インドネシア)。彼らの通算対戦数は15回、うちリーが9勝6敗と優勢を保っていました。タウフィックも近年選手として一番おいしい時期が過ぎてしまった感じが否めなかったのですが、今年8月のワールドカップではタウフィックがリーを再び破っており、まだ現役をつづけて世界を魅了するスーパープレーを繰り広げてほしいものです。


試合のダイジェスト


第1ゲーム目、双方とも点を取り合い、17-17まで点差が開かずこう着状態が続く。それを打ち破ったのがタウフィック。リーのロングサービスを精度の高いカットで返しそれがネットをかすってイン、18-17。そしてスマッシュ後一気にネットに詰め、リーのバック奥に続けざま絶妙な高さとコースで送り19-17。このゲームを取ったかに見えた。しかしここでリーに裏をつかれて、無理な体勢から返球するもネット、さらにラインの判断ミスも加わり19-19で同点にされると、今度は相手のサービスを攻めて逆に返り討ちにあい逆転を許し、そのまま19-21で1ゲーム目を落とした。終始攻めたターフィクのプレーが印象に残る展開だったが、やはり勢いのあるリーからリードを奪うことができなかった。惜しいゲームだった。


2ゲーム目、1ゲーム目とは打って変わってリーが得点を重ねる。タウフィックはミスが目立つようになる。11-4でブレークをはさむと13-6からリーに一気に7点を連取されゴールドメダルポイント、最後は21-9でリーが今大会の優勝を飾り、さらに2010年シリーズ戦6冠目を達成、これは全12戦のうち半分をリーが取ったことになる。ポイントランキングトップも確実のものとした。


終わってみれば31分と短い試合内容にもかかわらず、タウフィックの強烈なスマッシュはやはり健在でファンを今後も沸かせ続けると思わせるプレーだった。2ゲーム目、リーから圧倒的な差をつけられるもサービス前に香港の観客から拍手は沸きあがる場面もあり、名将の人気ぶりも再確認でき、いい内容だった。 動画は下のリンクからどうぞ

以上


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Link リンク

◇ 動画サイト優酷(Youku)で、試合内容を見る

◇ 【動画】広州アジア大会バドミントン男子シングル決勝 リンダンVSリーチョンウェイの世界トップレベル白熱した攻防

2010年バドミントンスーパーシリーズ香港戦 男子シングルス決勝はタウフィック・ヒダヤットVSリー・チョンウェイ






2010hongkong


12月7日~12日まで開かれているバドミントンスーパーシリーズ香港戦。その男子シングルス決勝はタウフィク・ヒダヤット(マレーシア) VS リー・チョンウェイ(インドネシア)がそれぞれ勝ち上がった。

※なおリンダンは途中棄権している。


リー・チョンウェイは今年、韓国・自国マレーシア・イギリスでのシリーズ戦で優勝と、ポイントランキングトップを爆走中。一方タウフィック・ヒダヤットは目だった成果をあげれていないようで選手としての全盛期が過ぎ去ってしまった感が漂っていたが、また決勝の舞台に顔を出すことができ、私もひそかにだが熱く応援している(彼の人間的な部分がかなり好きである)。


試合の動画はまた後日紹介するとして、今日はその試合の準決勝からのダイジェストを紹介。(参考はこちら)


準決勝においてヒダヤットの対戦相手は、先日上海で開催されたチャイナオープン2010で優勝した諶龍。1ゲーム目を諶龙に先取されたが、2ゲーム目を取り返し、3ゲーム目諶龙に1度は5点のリードを許すも盛り返し、相手に主導権を譲らず逆転に成功。ベテランの意地を見せ、2-1(15-21,21-11,21,19)で諶龙を破る。


一方のリーチョンウェイは準決勝、ベトナムのグエンティエンミン(Nguyen Tien Minh)を2-0で難なく打ち破った。ちなみに両者ともに、ベスト8で対戦相手リンダンと陳金の棄権で準決勝に進んだ。


さて今日決勝。すべての試合を勝ち上がって満身創痍だが久しぶりに熱いヒダヤットか、今年ランキング首位独走のリーか 名将同士戦い。どんなドラマが繰り広げられるか待ち遠しい。


以上。


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専家把脉動画の解剖 (8)(リバースカット/スマッシュの打ち方)






Taufikshaqiu


icon 専家把脉08解説

さて今回は第8回目の動画解説を行う。


コーチは元世界チャンピオン 趙剣華。今回悩める生徒はバドミントン歴14年の程さん、北京で開かれるアマチュア大会に参加するベテラン選手。ドロップショットでチャンスをつなげるタイプと自らのスタイルを趙剣華に伝えるも、趙剣華からはドロップショットが手首スマッシュ(点殺)と曖昧になっていると指摘される(動画1:35ごろ)。


※点殺とは 中国語です。日本語で訳すなら手首を鞭を振るように打つノーテイクバックスマッシュ。腕のテイクバックがないスマッシュで相手の甘い球を攻撃的に打ち返す。スマッシュとの違いはシャトルに重さが乗っていないので減速が早く、相手の足下に落ちる。リンダンの得意技。


央视羽毛球专家把脉.08.[滑板吊球_杀球]


icon リバースカットショットの打ち方

2:03ごろ
リバースカットドロップお手本を見せる趙剣華。

01huaban


リバースカットは通常のドロップと違い、面を外側に切る打ち方。通常のフォアと見せかけて体の向きとは逆に打つフェイントショットである。ただし生徒のように面を外側に切らないで打つと球は中途半端に飛んでしまい相手のチャンスボールとなる。外側にしっかり切ればシャトルはしっかりネット際に落ちる。打つ瞬間のラケット面をまっすぐに向ければ直線的なドロップ、外側に切った後打った場合は斜めドロップとなる。どちらも普段の練習メニューに組み込みたい技術だ。


趙剣華がいうカットのコツは、打球の瞬間、面はしっかり前に向けること。ただし必ずラケットは外側に切る。そうすればシャトルはスピードが乗らずネット際に落ちる。打球後ラケットを前に押し出しては絶対駄目という。グリップを固定して握らず、手の中で自由にまわせるようリラックスして打つのが理想だ(5:14ごろ)。


だいぶ生徒が飲み込めてきて、さらに要求を高くする趙剣華(6:16)。まだまだシャトルスピードが速いことを指摘、これではリバースカットの利点を生かせない。リバースカットのスピードはネットを越える最低限だけのスピードが求められる。そうでなければ相手の脅威にならなず、容易に返球される。スピードの緩急を普段から意識的に訓練する必要がある。そうすれば自ずとゲームの組み立てができるようになるはずだ。


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タウフィック・ヒダヤットのリバースドロップ。虚をつかれたピーターゲートは対応できずネット。


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趙剣華のリバースドロップ(直線)。外にひねるといったが、実際はラケットを意識的に下側にもひねっている。


04huaban
肖傑先生のリバースカット(対角)。クロスで打つため距離が長く、多少山なりかスピードが必要。


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リンダンのリバースカット(対角)。バック奥を攻められてキツイ体勢を強いられる。しかしクリアにせずカットで相手に攻めさせない。当然だが、一つ覚えでこの体勢ではリバースカット!と決め手は駄目。相手は当然予測している。スマッシュ・直線ドロップ・対角クリアなど常にバリエーション豊かにする練習メニューが必要。


icon スマッシュ技術

7:30ごろ
つづいてスマッシュの打ち方講義が始まる。まずスマッシュはどのように力がシャトルに伝達するかを知る必要がある。生徒にスマッシュを打たせるが、趙剣華はスマッシュの力が分散していると指摘する。さらに打点も低いという。


そこでスマッシュ時のラケットの振り方を矯正していく。まず力をこめず(腕を振る力をなくして手首だけで)スマッシュを打つよう生徒に指示する。打球の瞬間に力を収束させることを意識し、重いスマッシュはするなと言う。そのときのスマッシュの感覚を味あわせることで生徒にスマッシュの力がシャトルに伝達する仕組みを体感させている。

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8:24ごろ
趙剣華がスマッシュの概念をお手本で見せる。力をこめずともスマッシュを打っている様子がわかる。注目すべきは 腕の振りは大して強くはないが打球音に乾いた爆発力がある。そしてストローク中一定の力量は必要がないことを生徒が気づく。打球の瞬間のみパワーを収束発揮することで、シャトルを爆発的に前進させるこれがスマッシュである。


そのスマッシュの仕組みがわかり力をこめずともスマッシュが打てるようになれば、次のステップにはじめて進める。それがスマッシュに重さを加える方法である。それには手首だけでなく、腕、肩、腰の回転、さらにはジャンプによる全身の力が強調させることが必要となっていく。プロのスマッシュ連続画像を参照して、目で盗んでほしい。


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趙剣華のスマッシュ。


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ジャンピングスマッシュ。趙剣華は怪我で以前のような高いジャンプができないが、それでも足を程よく開き、しゃがみその反発で高く飛び上がる要点が伝わってくる。貴重な映像。


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おそらく世界一スマッシュが速い男。タウフィック・ヒダヤットのジャンピングスマッシュ。全身のパーツがきれいに強調してパワーを無駄なく発揮。ジャンプ後海老ぞりから「く」の字になる。猫のようにしなやか。


Taufik2
タウフィックその2 ラケットが描く軌道が美しい。

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◇ 専家把脉(フォア奥へのフットワーク、ネット際のバックハンドロブ)

◇ 専家把脉(バックハンドの打ち方、フォアハンドクリアのステップ)

専家把脉動画の解剖 その5 (フォアハンドクリア/カット/リバースカット/フォアサーブの打ち方)






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icon 専家把脉05解説

さて今回は第5回目の動画解説を行う。


講師はバドミントンコーチの肖傑先生。悩める生徒は王さん35歳。バド歴10年だがコーチに指導してもらったことがなく、自己流が染み付いている様子。肖傑先生はどう導いていくか見てみよう。


央视羽毛球专家把脉 05 后场击球点问题 正手劈球 正手发球


まず肖傑先生は生徒に試し打ちをさせ、じっくり観察をする。そして分析。生徒のフットワークは力強い、しかし実際は相手に主導権を握られすべての返球で動かされていることを指摘。そしてその改善のキーワードは生徒の打点がすべて低いこと。そのため球の軌道はすべて放物線を描き、相手にまったく脅威とならない。

下の連続画像を見てみよう。落下点へ移動する遅さが十分なテイクバックをする余裕がなく、打つときにはすでにシャトルは低い位置まで来ている。

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icon フォアハンドの基本フォーム習得

6:00ごろ
バドミントンの基本フォアハンドでのクリア。このフォームが固まっていない間に、カットもスマッシュを覚えようとしても無駄である。すべてが楽な姿勢、楽なラケットワークに落ち着いてしまうからである。これではこの生徒と同じように10年たっても上達は難しい。そこでどうするか、まず矯正である。肖傑先生は生徒をネットに張り付くようにたたせて壁をイメージさせる。そしてフォアハンドのテイクバックからラケットの面ができる打球ポイントまでの過程をスローで確認する方法を教える。これならば家でもできる。


実際のやり方は動画を見てほしい。
09lianqiao


その後このフォームを十分に固めることができたら、実際にコートで打ってみる。その際シャトルを飛ばそうとするのではなく、あくまでもフォームを固めながらもシャトルに当てることだけを考えよう。これまでの振り方とは違い、打球するタイミングが違うためなかなか当たらないはずだ。無理して当てようとするとフォームは崩れる。当てようとするのではなく、フォームを変えずにタイミングを調整しながら理想のポイントを探る作業が大事だ。

10lianduijiao


上記のことがマスターできればあとは同じフォームからラケットワーク(つまり手首の使い方だけ)でカット、リバースカット、ドロップも自由自在である。具体的なラケットワークは動画の8:00頃を見てみるといい。


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肖傑先生のフォアハンドクリア


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バックステップからのフォアハンド


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趙剣華のフォア


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まったく力まない無駄のないスマートなフォア。これをお手本にしたい。


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このカットはコントロールが難しく、容易にサイドラインを越えてしまう。しかし使いこなせれば武器となる。でも最初はカットではなくドロップを先に覚えたい。


icon フォアのサーブ打ち方

9:36ごろ
続いて指摘したのがフォアのサーブ。生徒のサーブは打点も、力の伝達もだめだと指摘。打点は体に近すぎでうまくパワーを発揮できてきない。さらにロングサービスと同じフォームでショートの斜めサーブも打つことはできない。大幅な改善が必要のようだ。


まずシャトルのトスの握り方から注意される生徒。これは結構多い間違え。
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フォアサーブでのトスはシャトルを放してから打球するまでの時間が長い。そのため安定して落下するようやさしくシャトルを包み込むように持ち、パッと放すのが正しい。決して上に投げては駄目。自然落下させること。


トスする手は高くあげること。羽をつまむようにするとシャトルはクルクル回転しフレームに当たったり、変な方向に飛んでいってしまう。今一度自分のトスの方法を確認しよう。(ちなみにバックハンドからのサーブ時は、滞空時間が短いのでつまむのが正しい。ただし角度は研究しよう)


打球点はなるべく高い位置がいい(当然ルール厳守)。低いとショートサービスが難しい。さらにショートサービスもロングサービスも同じフォームから繰り出せるよう心がけよう。フォアのショートサービスでもラケットの面の傾きを変えることで、カットを入れたり、直線、斜めに打ち出すなど、相手に油断をさせないサービスができる。反復して練習しよう。


実際のサービスを連続画像でよく確認してほしい。

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肖傑先生のロングサービス。打点の高さ、体との相対位置に注意


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ピーターゲートの天井サーブ。


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リンダンのショートサービス。なるべく高い位置でサーブする意識が、姿勢をみればわかる。


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手首の使い方に注目。テイクバックから腕が先にきて、遅れて手首の振りが発動する。


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肖傑先生のショートサービス。


16faqiu
肖傑先生の外に逃げるカットサービス。


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以上。


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世界バドミントンスーパーシリーズ・チャイナオープン男子シングルス決勝は谌龙が鮑春来を大逆転で降し初の栄冠






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上海浦東の源深体育館にて11月30日~12月5日の日程で行われたバドミントンスーパーシリーズ1つ チャイナオープン。アジア大会でMVPに輝いた林丹(リンダン)は谌龙との試合前に怪我を理由に棄権し、リンダンの雄姿を一目見ようと集まった観客をがっかりさせたようだ。(なんでも前回のアジア大会ではチケットのダフ屋価格が5000元=約65000円にまで跳ね上がる人気ぶりだったとか。これは陸上のスター劉翔の10倍を記録したというニュースも出ていたようだ)


そのチャイナオープン男子シングルスの決勝は谌龙(チェンロン)と鮑春来(バオチュンライ)。やはり自国の応援もありどちらも中国人が勝ちあがった。二人の特徴はなんといっても190近い身長(バオ187cm、チェン188cm)、コートが小さく見えます。ただ身長が高い分、相手のドロップ対処はひざへの負担も大きく見るからにしんどそう。どちらも足元を狙っていくはず。


こちらのニュース記事を簡単に翻訳して決勝の雰囲気を味わってほしい。


試合は1時間15分の激戦の末、セットポイント2-1で谌龙が鮑春来を降し、見事チャンピオンに輝いた。


第1セット目はバオが積極的に攻めポイントを稼ぐなか、チェンはミスが目立ち、バオがリードを広げ21-9で1セット目を先取した。


2セット目、13-14と相手にリードを許すまじと攻防が続いてきたが、バオのパフォーマンスが落ち始め均衡が破れる。チェンはすかさず続けて6点を取りマッチポイント、最後はバオのミスで21-14と1セット取り返した。


3セット目、両者ともミスで相手にポイントを譲り合い3-3、するとチェンが一気に加速5点連続とる。そして11-7でコートチェンジ。バオはその後1点まで詰め掛けるも、チェンがプッシュでチャンスをつかみポイント連取。ほぼ勝利確実となったチェン。最後の2点はバオの自らのミスでゲームセット。見事チャイナオープン初優勝を飾った。


なお動画は下記から。16部に分かれているためYoutubeから「china open badminton 2010 bao chen」と検索するのがお勧め


以上。


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専家把脉動画の解剖 その2 (バックステップフォア/バックハンドの打ち方とステップ)






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バドミントン打球・フットワーク・戦術技術基本を解説した中国では有名な「専家把脉(CCTV製作/专家把脉)」というのがある。元世界チャンピオンで中国バドミントン四天王の一人 趙剣華(ちょうけんか・赵剑华)とバドミントン名コーチ 肖傑(しょうけつ・肖杰)が順に、バドミントン愛好家に対してマンツーマン指導を行うという実践的な内容。


往々にしてバドミントンをやる上で皆悩むポイントは似ており、この解説動画を見るだけで格段の実力アップを図れる。これを利用しない手はない。。。のだが中国語(英語版もある)なので動画で感じ取るしかない。


当サイトではこれからこの動画の解説を行っていきたい。動画は30個ほどあり順番でもいいが、当サイトを利用する方のリクエストがあるのならそれを受け付ける。ぜひコメント欄にどうぞ。


icon 専家把脉02解説

さて今回は第2回目の動画解説を行う。


講師は元世界チャンピオンの趙剣華先生。悩める生徒は39歳バドミントン愛好家の王さん。もうすでに人生のなかでバドミントンとは切っても切れない中となっており、週に3,4回は打つという。


央视羽毛球专家把脉 02 正手后场三种击球步法 反手的发力


icon バックステップからのフォアハンドの打ち方とステップ

趙剣華が分析する生徒の弱点は、フォアサイドのバックライン際を攻められると返球処理の仕方があまくなること。これは動画第1部と同じ。

2:07ごろ
趙剣華もフォアサイド奥への対応のキーワードは

 「第1に 体をすばやくひねる」
 「第2に 右足を引く」

である。その後球をみて、可能な限りジャンプして高い打点で打ち返すこと。そうすることで攻撃性のある返球が可能だ。もしジャンプできなければさらにもう一歩ステップを増すこと。ただしこの場合はすでに球が低いため攻めはできない。ドロップかクリアに限られる。

4:05ごろ
生徒の訓練が始まる。最初はジャンプ後の打球タイミングと、ジャンプをしない2ステップのタイミングがわからず戸惑っている様子。趙剣華の指導により徐々にそのタイミングをつかみつつある。また打球したら踏み込んだ右足で地面を蹴りホームポジションへ戻る初動を指導する。生徒もその動作に感触を得たと言っている。


8:00ごろ
もうひとつダメだしを受ける生徒。 フォア打球時に後ろの右足と前の左足が小ジャンプ中に入れ替わる基本はできているものの、着地する左足の踏ん張りが足らず、その場に座り込んでいる形になっている。これでは次への動作が大幅に遅れる。ここでのポイントは左足着地時になるべくまっすぐ足が着地するよう心がけること。(この動作はアキレスに負担がかかりやすいので準備体操をよくすること!!)
そのような着地ができれば力学的に体前に戻る、この力を利用してホームポジションに戻ることが大事だ。これはバドミントン全般にいえることである。下記の連続画像を参考にしてステップ練習をしてみるといい。

00tuibu
趙剣華のフォアバックステップフットワーク、なお右打ちになるよう修正した


01zhengshou
趙剣華のフォアハンドクリアフォーム


05zhengshou
趙剣華のフォアハンドクリアフォーム2


02lindan
リンダンの通常バックステップ


04lindan
リンダンのチャイニーズステップ (利き足の初動がシャトルと反対でバランスをわざと崩しながらその後ろに倒れる力を利用し落下点に入る)


icon バックハンドの打ち方


生徒の次の悩みはやはりバックハンド。バドミントンプレーヤーなら必ず憧れる華麗に流れるフォームから繰り出されるバックハンドである。しかし趙剣華は「できればバックハンドは使うな、なぜならフォアに比べ相手への脅威がない。なるべくフォアで処理したい」 という。


趙剣華はバックハンドを使う場合の注意点を以下のように挙げている。

 1. 打球点が体より後方にならないようにする。
 2. 打球の力が分散しないようにする。

1はプロでもクリアは難しいため、必ずステップでシャトル落下点につめ、頭上または体横で打つことを心がけたい。2は打球瞬間の爆発力を意識し、力まないことが大事。往々にしてあるのが、下記のような打ち方。


06fanshoung
腕の外旋回だけで打つのはNG


このような打ち方は テイクバック⇒打球⇒振り下ろし まで一貫して一定の力量となり力が分散しているのは言うまでもない。テイクバック時はゆるやかな腕の内旋回、打球時に爆発的な手首の外旋回がバックハンドの基本である。女性で力がなくとも、内旋回と外旋回のフォームだけで十分バックハンドクリアは可能だ。


10:55ごろ
指導を受けた後、なんとなく形になってきた。この回ではバックハンド時のステップ指導がないのだが、これはいずれ。バックハンドはバドミントン特有の相手に背を向けて打球する打ち方。当然ラケットワーク+フットワークが伴って初めてできるのである。これだけは下記の連続画像をみてプロの技術を盗むしかない。


06fanshou
趙剣華のバックハンド


07fanshou
肖傑のバックハンド


08fanshou
趙剣華のバックハンド2


09lindan
リンダンのバックハンド


10taufik
タウフィックヒダヤットのバックハンド。彼のテイクバックは非常に美しく、体の中でラケットが円を描いている。そして手首の外旋回は強烈である。


バックハンドは一朝一夕でできるようなものではなく、コート外での素振りで動作を緻密に確認し、シャトルが飛んでいく原理をつかむしか方法がない。練習時は力んではいけない。


以上。


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