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楽しいダブルス入門 フォーメーション前後・左右のローテーション/ネット際のプッシュ






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icon 専家把脉12解説

さて今回は第12回目の動画解説を行う。

講師は元世界チャンピオン趙剣華。今回の悩める生徒は孫さん43歳とその友人の45歳華さん、二人はダブルスのパートナーである。週に4,5回は打つというバドミントン愛好家という。孫さんは憧れの趙剣華にあえて非常に興奮状態、趙剣華も少々テレ気味の様子。しかし講習が始まると鬼コーチと化した。

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央视羽毛球专家把脉 12 混双基本站位 网前基本技术


1:00ごろ
まず二人のダブルスの打ち方を分析する趙剣華。基本的に女性前・男性後方のポジションで固定的で、最後は空いてしまったフォア奥をドリブンで狙われKO。

01position


趙剣華は二人の問題点を3点あげる。

1.二人の役割をうまく発揮できていない
2.ポジショニング
3.返球


通常ダブルスは男子・女子・混合であろうと二人のポジションは流動的でクリアをあげれば左右に分散し防御、スマッシュ・ドロップ時には前後に分かれて攻撃陣形をとるのが一般的だ。しかし今回の生徒は運動量が厳しい様子でまた女性の負担をカバーするために常に女性前・男性後ろというポジションで固定している。


ただしこれは別に悪いことではない。男性ががんばってチャンスをつかめるなら女性がネットで相手の甘く浮いた球を打ち落とせるパターンに持ち込める。そのため女性にも初心者にも楽しめる陣形である。ただし前後と固定するなら、前後での役割分担をきっちりする必要があり、さらに後方選手には精度の高い返球が要求される。


「ネット際に落とす返球を多用する」ことで容易に相手にクリアをあげさせてスマッシュに持ち込めると趙剣華はいう。(当然相手のレベルが高くなければだが) しかしひとたびクリアを上げてしまうと一人ひとりが防御すべきスペースはとたんに広くなり、容易にやられてしまう。


それについては女性も気になっていた様子で、2:27頃趙剣華にどうすればいいか質問している。その趙剣華の答えは、「一番戻りやすい場所に下がる」である。当然だが中心はだめ。ネットに上がっていた相方が防御のために下がる際、後方の選手は相方が下がる方向を見てそれから反対の方向に上がればいいわけだ。かぶったと文句を言ってはだめ。あくまで相方との協調が必要だ。


肖傑先生の講座ではさらに発展させ、前後陣形 ⇒ 左右陣形 ⇒ 前後陣形 のローテーションを時計・反時計周りにルール化してしまう方法も紹介している。これについてはまた次の機会に紹介する予定だ。


icon ネットでのラケットの握り方について

3:45頃

趙剣華にネット際での返球の仕方を質問する孫さん。握りがウェスタングリップ(面が常にできている)のため、返球しやすいフォアを多用している。そのためバック側に来たネットより低い球でもフォアを使おうとしてしまう癖があるという。これに対して、趙剣華は「プロの構え方と同じじゃないか」と冷やかす。謙遜する生徒。しかし実際ダブルスでネット前にあがるプレーヤーはすばやい反応が必要で、通常のイースタングリップでは振り遅れやすい、そのため前衛はウェスタングリップが有効だ。ただしバック側の球ににも反応する場合、ウェスタンだときつい。そこで親指をグリップに押し込むサムアップでのバックハンドプッシュでも対応できるようにしておきたい。後は経験あるのみ。


02push


どちらにせよ大事ことは高い打点(ネットより高い位置)で球を捉えること。これができるならラケットの持ち替えができなくて、球速が不十分でも十分相手に脅威を与えることができる。ネットより低い球を打球した場合、球の軌道は必然的に下から上となり相手のチャンス、強くプッシュしすぎればラインオーバーとなる。少々野蛮ではあるが、ウェスタンでもイースタンでもバック・フォアをプッシュできるのが望ましい。


ネット前での飛びつくようなプッシュ方法については別の機会で紹介したい。

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趙剣華の指導を受けて改善したプッシュを打つ生徒

icon ダブルスレシーブの立ち位置~ロングサービスで不意を突かれた場合

9:45ごろ

ダブルスのサービスを受けるレシーバの立ち居地は自分の能力にあった位置を知っておきたい。レベルが高い選手は前方ライン付近でサーバーに圧力を与えるようにする。当然前のポジショニングではバックラインへのロングサーブも気にかける必要がある。能力的・身体的に前ライン位置からロングに対応できないなら多少後ろに引いてもいい。(レシーブ時の構える姿勢やステップについてはまた別の機会で紹介する)


大切なことは、「不意を突かれて大きくクリアを上げてしまわないこと」と趙剣華は言う。ただしクリアをあげた場合には防御の隊形をとることが必要という。


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ロングサービスを受けてもあわてず冷静に下がり、手首でシャトルを押さえつけるようにスマッシュを返すシーン。スマッシュだけでなく、ちょんと打つドロップ(チョップ?)やリバースカットクロスなどバリエーションを増やしたい。


05shuangda
ダブルスのそれぞれの役割をよく観察してみよう。先に黄色ジャージ側に着目。女性がロングをレシーブ、その後すぐに相手のヘアピンを自ら取りに行っている。(普通はきついので相方のフォローが入るのもいいが、レシーブ時のジャンプの着地の反動を利用して戻りたい。)ヘアピンの攻防が続く間、常に前後のフォーメーションだ。そして奥をついた後、いったん左右に分かれている。スマッシュチャンスボールがあがった瞬間女性がコート中心へとあがっている。スマッシュ後男性がすばやくコート後ろの中心(ここも大事!)にダッシュ、前後陣形を保っている。
次は赤ジャージに着目。ヘアピン時には前後奥にプッシュを打たれクリアを余儀なくされると、ただちに前にいた選手が斜めに下がり防御の左右陣形へ移行している。


icon バドミントンは常に受身であることを意識


06bad
12:02頃
バックステップからクリアをうち、あわてて戻ろうとしてもう一度奥を打たれる生徒。


バドミントンを始めたとき、まず教えられたことは「打ったら戻れ!」 しかしもっと大事な基本は「バドミントンは常に受身であること」である。相手が打って初めて自分が動く方向が決まる。趙剣華は早く戻ることと同時に、「相手が打つ瞬間はその場を動くな」と教える。上達して経験をつめば、相手がどこに打つかある程度予測もできるが、よほど攻める時期でなければ動かないこと。


ちなみにこれを逆手に取り、応用した戦術がこれ。下の連続写真を見てほしい。


Lindanlee
相手を動かしバックハンドクリアを打たせた後、スマッシュで再度バック側を狙う。リンダンはホームポジションに戻るまもなく同じコースに打ち返すリー。これはトッププロのリンダンでも返すのは難しい。いわば定石の戦術である。


以上。


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◇ 専家把脉(フォア奥へのフットワーク、ネット際のバックハンドロブ)

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