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【専家把脉16】ドロップショット・クロスレシーブ(フォア・バック)の打ち方







icon 専家把脉16解説

さて今回は第16回目の動画解説を行う。コーチは趙剣華。今回の悩める生徒は体育系研究生の劉さん、女性。


専家把脉(16) ドロップショット・中盤でのクロスレシーブ


まず生徒のプレーをじっくり観察する趙剣華(1:00)。その後分析結果を教える。趙剣華があげた生徒の欠点は以下のとおり。

1.ラケットのスイング動作が途切れる。
2.ドロップが理想とは程遠い。


1のスイングに一貫性がないことについて趙剣華は生徒の打点は高く、力強いにもかかわらず、打球動作が一瞬止まった後、打ちに行く癖があるという。これは大変惜しいと感じているようだ。


生徒のスイング


2のドロップショットが理想的ではないことについて、生徒のドロップ精度が低く、落下点もネットから距離がある。女子選手同士の対戦ではスマッシュが決まりづらくラリーが多い。そのためドロップを有効に使って相手を動かしたいところだが、生徒のドロップでは相手も楽だ。


この2点を趙剣華はどう生徒に指導していくか見ていこう。



icon フォアハンドクリアのフォーム

(2:35)
先にクリアのフォームを矯正していく。なお当サイトでたびたびフォアハンドのクリアのレッスン動画を紹介してきたので、今回は省略する。
フォアハンドクリアのレッスン動画を参照してほしい。




icon ドロップショットのレッスン


(6:27~)
まずドロップを生徒に打たせるのだが、そのとき「なるべくネット付近に落下させる」ことを要求した。


しかし生徒のドロップはスマッシュのような長い軌道を描き、ドロップとはいい難い。そこで趙剣華は具体的に「ショートサービスラインを指しそこに落とす」よう指示を出す。(7:01) そうすると、しっかり目的の場所に落とせるようになった。


そのことを褒める趙剣華、しかし今度はスピードが穏やか過ぎる点を注意する。スピードとはシャトル、そしてドロップショットを放つ動作のことだ。遅い動作では相手にドロップを打つことがバレてしまい、脅威とはならない。打球まではクリアと同じ動作とスピード、打球の瞬間に「ふっと力を抜いて」ドロップにするとうまくいく。



お手本を見せる趙剣華



ドロップを打つとき、相手を楽にさせないという意識が大事だ。趙剣華は「残忍に!」という。打球時は力を収束させ、打球後はラケットは送り出さないようにと注意する。送り出すとシャトルは長い軌道を描いてしまう。



icon スマッシュのレシーブ方法

(9:39)
続いて生徒は趙剣華にリクエストをする。それは「ピーター・ゲードのようにスマッシュをクロスでコンパクトにレシーブしたい」。


ピーター・ゲードのレシーブ


スマッシュのレシーブにはいくつかバリエーションがある。スマッシュをロブで返す、ネット際に落とすように返す、浮いたスマッシュならカウンタードライブで返すなど。


今回趙剣華が指導してくれるのは、ネット際にクロスで返すレシーブだ。ダブルスで使用するのは稀だがシングルスでは非常に効果的で、スマッシュを打った相手を長い距離(対角線上)動かすことができる。しかしクロスレシーブは直線でレシーブするより若干ネットを越えるまで距離が長い、そのためコントロールがシビアである。強すぎればラインを割り、弱すぎればネットだ。

リスクも高い分、シングルスで防御から攻撃へ打開する技術として是非習得しておきたい技だ。またクロスに返せることで自分にマージンを持たせると、いざ強い相手と対戦したときの貯金にもなる。


それでは実際に見ていこう。


まずスマッシュを待ち受ける構え。下記の写真でよく観察してほしいが、スマッシュは左右(もしくはボディ)どこに来るかわからない。通常バック側の反応はフォア側より遅いため、ラケットはややバック側に傾けて持つ。こうすることで反応の遅いバックへのスマッシュやボディに近いスマッシュにすばやく対応可能だ。



レシーブの構え


レシーブ時に大事なことはスマッシュの力を借りること。速いスマッシュであれば当てるだけでもネットを越える。レシーバーは小さなテイクバックをいれクロスになるよう面に角度をつけて当てる。このときグリップを握る力を収束させ、"コン"という打球音が鳴るようにする。


スマッシュレシーブでもっとも大事な意識が「体より前でレシーブする」こと。前で打球することで、左・中・右とどの方向にもラケットの面の変化で打つことができる。しかし一度体より後ろにいったシャトルは、返球できる1方向は限られる。必ず体より前で受ける意識を持とう。



ワンステップのバックハンドレシーブ



ワンステップのバックハンドレシーブ



ツーステップのバックハンドレシーブ(2球目)



クロスステップのバックハンドレシーブ


スマッシュの球速が遅ければラケットを送り出し、若干山形のレシーブが必要な場合もある。逆に速ければ小さいテイクバックから当てるだけで勢いよくレシーブできる。こればかりは多くレシーブ経験をつむ必要がある。もしこのクロスレシーブを習得できれば直線レシーブは簡単だ。常に体より前でレシーブすることを心がけよう。


クロスレシーブの応用として、相手の浮いたドライブもクロスで返す技がある。それが下の連続写真だ。来た球を来た通りにまっすぐ返すのは誰でもできる。


バック側にドライブを打たれても平然とクロスに返球
よくあるシチュエーションだ



icon フォアハンドのスマッシュレシーブ


つづいてフォアハンドでのスマッシュレシーブの方法を見ていこう(11:45ごろ)。バックハンドができればフォアも同様だ。基本はスマッシュの力を借りることと、体より前でレシーブすることだ。


そのほかにフォアの場合は人差し指が重要となる。レシーブの瞬間グリップを固めると同時に、クロスの角度をつけるために手首を軸にして人差し指を前に「クイッ」と前に押し出すといい。


13zhengshougouduijiao
趙剣華のクロスレシーブ


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趙剣華のクロスレシーブ。球速が速く体の真横で受けているにもかかわらず巧みの技でクロスを返しているのがわかるだろうか? テイクバック後ひじを引き「く」の字に腕を動かすことで面に角度を持たせている。高度なテクニックだ。


15zhengshougouduijiao
ピーターゲードのクロスレシーブ


注意すべき点は、動作を大きくしないこと。コンパクトに打ち返すように趙剣華は生徒に教えている。最初は力加減がわからないため飛びすぎてしまうが、多く練習を繰り返しそう。練習法としては動画のようにトスをあげてもらうのもいいが、スマッシュ練習の人と組んでやるのもいい。なお、スマッシュの角度とスピードでトスする方法も知っておいたほうがいい。動画を参照してほしい。


以上


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コメント

はじめまして、みゃーこと申します。私もバドミントンブログをやっています。
こちらのブログをリンクさせて頂いたのですがよろしかったでしょうか?
もし問題がありましたら削除しますのでお知らせ下さい。
今後ともよろしくお願い致します。

趙剣華、懐かしいですね。大好きなプレイヤーの1人でした。

みゃーこさん
リンクありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。

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