リーチョンウェイの加速技術
今日紹介するはリーチョンウェイ(Lee chong wei、マレーシア)のスーパープレー。対戦相手の李炫一(Lee Hyun-il、イヒョンイル、韓国)、 2008年北京五輪男子シングルス準決勝から印象的な1シーンを抜き取って紹介する。
李のストップ球で一瞬動きを封じられたリー、シャトルは短い自由落下を終えつつある。リーの立ち位置から落下点は距離がありすぎるため一歩ステップではわずかに届かない。かといってニ歩とる時間はない。そのときリーは究極の加速ステップを発動させる。
一歩目の左足蹴りで前方向の推進力を得る。そのまま右足を踏み込めば通常の一歩ステップなのだが、右足がつく直前に左足で再度地面を蹴り二段目の加速を得、ラケット先がシャトルを救ったのだ。
ラケットはシャトルと地面のわずかな隙間に入り込むが、テイクバックの余地はない。その時2つ目の奥義が炸裂する。手首をひねる外旋回でシャトルを弾くクロスヘアピンで切り返しに成功。
李もそれに反応しスピンでネットすれすれに沈めようとするが、ネットにかけてしまう痛恨のミス。3セット目の初点はリーが獲得した。
ちなみにこの試合の様子はYoutubeで見られる。リーチョンウェイもすごいが、イヒョンイルもきれいなフットワークで勉強になる。皆さんも研究されてはいかがだろうか?
2008 Olympic MS Semi Final (6/7)
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この大会はほぼ全試合体育館で生で見ましたが
男子シングルスの中ではこの試合はベストマッチです!
投稿: bonny | 2011年6月28日 (火) 11時57分