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バドミントンラケットの握り方・握り替えの必要性について







Bianhua


バドミントン競技についてグリップ(握り方)が大切だということはいまさら言うまでもない。しかしなぜ大事か説明できるだろうか? バドミントンが難しい理由を説明できるだろうか?


たとえばゴルフと対比してみる。ゴルフでは常に固定されたポジション、グリップで打球可能だ。しかしバドミントンでは対戦相手が人間であり、打球は常に違う速さ、高さ、角度でやってくる。打球ポイントも体の前、横、後ろであろうとすべて返球する必要があり、プレーヤーはさまざまな打点によって、グリップを調整しなければならない。
これが、バドミントン競技を難しくしている最大の要因だろうと考える。


といっても頭で考えてもなかなか理解できない。その場合は、立ったままラケットを握ってみてほしい。そしてグリップしたほうの手を体の周囲(視野の範囲内)に移動させてみよう。その際条件はただ一つ、ラケット面をつくること。鏡や窓ガラスに向かって面ができているか確認しよう。するとどうだろう、思いのほか難しかったはずだ。正面にまっすぐ対峙して、この難易度である。これに体の角度にも自由度が増せば、バドミントン競技がいかに難度が高いかがわかるだろう。


そして、もうひとつ「グリップの握り替え」は絶対必要であることもわかる。先ほどの動作を握り替えなしで行うのは辛いからだ。ぎゅっと握り締めるタイプのグリップ選手はできなかったかもしれない。


これまで標準的なグリップの方法とは何か? この答えに関してなかなかしっくりくる解答がなかったのだが、本日紹介する動画のバドミントンコーチ Lee Jae Bokが教えるグリップ法はとても論理的でわかりやすい。グリップで悩むプレーヤーは一度見てみることをオススメする。


Leeコーチ曰く、グリップの握り方が違うことは洋服のボタンを掛け違いに例えられる。一段掛け間違いは気づきにくく、最後まで掛けたときに足りないことに気づく。掛けなおすためにはすべてのボタンをはずし、一からやり直す必要がある。それと同じでグリップの方法も間違ったまま続けた後、10年、20年後に違うことがわかったとしても、途中で矯正できない。正しいグリップには正しいステップ、ストローク、力のコントロールがありバドミントンを最初からやりなおす必要がある。


それではLeeコーチのグリップ説明動画を紹介したい。なお今回は英語です。



ニュートラルな状態

Ziranwopai

まずはニュートラルな状態を覚えよう。つまり構えたときのグリップで、ここからバック、フォアなどに持ち替えられる一番自然な状態のことだ。ニュートラルな状態で大事なことは下記の4点である。

1. リラックスした状態。
2. 人差し指と中指の間を空ける。人差し指第1~2関節の腹でグリップを支える。
3. 親指の腹で人差し指からの受ける力を支える。
4. 人差し指と親指の付け根(V字部分)は、反対の人差し指が入るくらいの空間を作る。


1の理由は、ニュートラルな状態からさまざまな握りかえを可能にするよう力を抜く必要がある。

2、3の理由は親指と人差し指で面の角度を調整するため。

4の理由は、ニュートラルな状態からバックハンド、フォアハンドグリップへの速やかな握り替えを容易にするためである。この部分に空間を作ることで手の中でくるっとグリップ部分を回転させることができるわけだ。(下図) もし空間を作らず握った状態では握り替えは難しい。

Vlcsnap2013022723h31m40s70


フォアハンドクリアへの握り替え

Zhengshou

ニュートラルな状態から親指を少し離し、速やかに人差し指~小指でグリップを引き寄せるように約10度転がし再び握りこむ。このときV字部分の空間はなくなる。フォアハンドでは腕の内旋回で振るが、その際に親指をサムアップしたままでは旋回を阻害する力が働くため、親指根元にグリップが当たるようにする。人差し指もニュートラル時の第1・2関節腹部分の支えから、第2関節から人差し指付け根へグリップの接触部分がかわる。
こうすることで、フォアハンドクリアに必要な力強い面旋回を可能にするわけだ。

腕の内旋回・外旋回(内回・外回)については 「内旋回と外旋回のおさらい」 を参照。


よくある間違いは、小指と掌に空間をつくり、打球瞬時に強く握りこむ方法。これではシャトルは飛ばない。力の弱い小指、薬指部分の握りこみでは逆に面を跳ね返される。


バックハンドプッシュへの握り替え

Vlcsnap2013022800h20m29s181

ニュートラルな状態から面を90度回転するよう転がす。親指付け根から先がグリップと一直線に重なる状態となる。こうすることで手首のスナップが使え、手首を支点に瞬間的に親指をひゅっと押すことでコンパクトで強力なプッシュを打つことができる。理想は垂直に近い角度でコートに落とすようなプッシュだ。球速が長いほど決まりにくい。


バックハンドドライブの握り替え

Fangshouchoudan

バックハンドプッシュの握り方は、バックハンドドライブには適さない。バックハンドドライブでは早い握り替えが必要なため、ニュートラル状態に非常に近いことが望ましい。ほぼニュートラル状態でも打つことは可能だが、親指の支えを強く補強し、小さな腕の外旋回でドライブを打つ。決して振りぬいてはいけない。コンパクトかつガットの弾性をいかし弾くような打球がドライブだ。


バックハンドクリア(ハイクリア)・ドライブの握り替え

Fangshouhoubianchoudan

ニュートラル状態から親指をグリップ上部(0時の位置)でサムアップするようグリップを転がすよう握りかえる。こうすることで、楽にバックハンドの面を作ることができ、強いドライブを返せる。ハイクリアはドライブより強い親指のグリップが必要で、訓練が必要だ。意識的に振りぬくことで強引に飛ばす人も多いが、しっかりグリップできるようにしたい。またハイクリアが無理でも、浮かない速いドライブを返せれば次につなげることは可能だ。


攻められた場合のバックハンドドライブ、ハイクリア


これが一番の泣き所。この握り替えは、さきほどのハイクリアの握り替え(0時位置)よりさらに転がし、1時位置でサムアップする。こうすることで完全に相手に背中を向けた状態でも面を楽に作ることができる。バックハンドによるクロスカットの場合の場合も同様の握り替えで対応できる。(なお、趙剣華は握り替えの必要性を認めつつ、時には野蛮に握り返しない打球も必要と語っていた)


ひとまず、バドミントンのラケットの持ち方について標準版の必要性提示がそろそろ必要ではないのかと思い、紹介してみた。


以上



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