バドミントン入門

トッププロのダブルスの技術その1 ~ 前衛後衛のスイッチパタン






Dbls


いつもはシングルスのことを書くのだけど、たまにはダブルスのトッププロのスーパープレーを紹介したい。


ダブルスの試合でスマッシュで攻めていたのに、クロスレシーブでカウンターを受け、エースとなってしまった経験のある人は多いだろう。その対処方法をつきつめた形が今回紹介する「前衛後衛のスイッチ(交代)」だ。


いつものとおり連続写真をもとに説明する。


ケース1

Dbls

奥側の赤いユニホーム選手に注目してみる。片面コートからのストレートスマッシュを手前青色選手がクロスレシーブで切り替えす場面。ここで前衛がそれを見越してバックステップ(この場合3ステップと長い移動)で、前衛から一気に後衛に下がり、攻撃を続ける。さきほどまでスマッシュを打っていた選手は相方のスマッシュ移行を目で確認してゆっくり前衛に切り替える。


仮に前衛がこの場面で、クロスレシーブを予期しなかったら、スマッシュを打っていた選手が取りに行くため、低い打点でクリア返球するしかない。そのクリアは攻守の交代を意味する。これではダブルスの最大の武器である攻撃を手放すことになってしまう。


スマッシュで攻めている時、前衛は常にクロスカウンターに準備する必要がある。特にスマッシュが速ければ速いほどカウンターはエースになりやすい。そのため前衛はクロスレシーブはすべて前で潰すという気概が必要だ。


そうすれば下記のようなポジショニングになるのは自明だ。

1. ネットに張り過ぎない(後衛に移動するかもしれない)
2. 片面に張り過ぎない(クロスがくるかもしれない)
3. つまり「やや」センターとなる

「やや」というのはレシーバーとクロス方向隅を結んだ線上が、センターよりはスマッシュを打った側に寄っているためだ。


ケース2

クロスレシーブが低くて速いカウンターの可能性ある。それが次の連続写真だ。

Dbls2


この場合も、攻撃側前衛(青)がクロスカウンターを予期しており、低くて速いカウンターでも落ち着いてネットで叩くことに成功している。今回は前衛・後衛のスイッチは不要。


ケース3

つづいてその発展。断続的スイッチスマッシュ

Dbls3

奥側(青)が断続的に前衛・後衛をスイッチしているのがわかる。これも防御側が左右に振っても攻撃の手は緩まることがない。ここまでできるようになるには、相方との相性やレベルバランス、そして信頼関係が必要だ。


今回紹介したプレー技術はやや強引とも捕らえかねないため、相方ラケットやボディの衝突もあり危険である。しかしダブルス上級を目指すには必須の技術だ。


後衛選手も前衛が下がることを予期して落ち着いて次のポジショニングに移行したい。決してシャトルに集中しすぎて攻撃を続けてはいけない。相方が下がったなら相方を信じよう。


なお、スイッチが無理の場合は後衛を信じるしかないが、低いクロスカウンターのレシーブは前衛が「絶対抜かせない」という気概は必要。スマッシュが速ければ速いほどカウンターは決まりやすいからだ。


以上。今回はダブルスの前衛・後衛スイッチのパタンを確認した。


なお今回連続写真切り出しに使用した試合は2012年全英オープン男子ダブルス決勝 中国のCai Yun(カイ・ユウ)/Fu Haifeng(フウ・カイフン) VS 韓国のLee Yong Dae(イ・ヨンデ)/Jung Jae Sung(ジュン・ジェサン)だ。こちらも是非みていただきたい。



2012 全英オープン Badminton md final CAI/FU vs JUNG/LEE



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◆ シングルスプレーヤー必須の技術その2 ~ ワンステップジャンプでの時短移動

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バドミントンラケットの握り方・握り替えの必要性について







Bianhua


バドミントン競技についてグリップ(握り方)が大切だということはいまさら言うまでもない。しかしなぜ大事か説明できるだろうか? バドミントンが難しい理由を説明できるだろうか?


たとえばゴルフと対比してみる。ゴルフでは常に固定されたポジション、グリップで打球可能だ。しかしバドミントンでは対戦相手が人間であり、打球は常に違う速さ、高さ、角度でやってくる。打球ポイントも体の前、横、後ろであろうとすべて返球する必要があり、プレーヤーはさまざまな打点によって、グリップを調整しなければならない。
これが、バドミントン競技を難しくしている最大の要因だろうと考える。


といっても頭で考えてもなかなか理解できない。その場合は、立ったままラケットを握ってみてほしい。そしてグリップしたほうの手を体の周囲(視野の範囲内)に移動させてみよう。その際条件はただ一つ、ラケット面をつくること。鏡や窓ガラスに向かって面ができているか確認しよう。するとどうだろう、思いのほか難しかったはずだ。正面にまっすぐ対峙して、この難易度である。これに体の角度にも自由度が増せば、バドミントン競技がいかに難度が高いかがわかるだろう。


そして、もうひとつ「グリップの握り替え」は絶対必要であることもわかる。先ほどの動作を握り替えなしで行うのは辛いからだ。ぎゅっと握り締めるタイプのグリップ選手はできなかったかもしれない。


これまで標準的なグリップの方法とは何か? この答えに関してなかなかしっくりくる解答がなかったのだが、本日紹介する動画のバドミントンコーチ Lee Jae Bokが教えるグリップ法はとても論理的でわかりやすい。グリップで悩むプレーヤーは一度見てみることをオススメする。


Leeコーチ曰く、グリップの握り方が違うことは洋服のボタンを掛け違いに例えられる。一段掛け間違いは気づきにくく、最後まで掛けたときに足りないことに気づく。掛けなおすためにはすべてのボタンをはずし、一からやり直す必要がある。それと同じでグリップの方法も間違ったまま続けた後、10年、20年後に違うことがわかったとしても、途中で矯正できない。正しいグリップには正しいステップ、ストローク、力のコントロールがありバドミントンを最初からやりなおす必要がある。


それではLeeコーチのグリップ説明動画を紹介したい。なお今回は英語です。



ニュートラルな状態

Ziranwopai

まずはニュートラルな状態を覚えよう。つまり構えたときのグリップで、ここからバック、フォアなどに持ち替えられる一番自然な状態のことだ。ニュートラルな状態で大事なことは下記の4点である。

1. リラックスした状態。
2. 人差し指と中指の間を空ける。人差し指第1~2関節の腹でグリップを支える。
3. 親指の腹で人差し指からの受ける力を支える。
4. 人差し指と親指の付け根(V字部分)は、反対の人差し指が入るくらいの空間を作る。


1の理由は、ニュートラルな状態からさまざまな握りかえを可能にするよう力を抜く必要がある。

2、3の理由は親指と人差し指で面の角度を調整するため。

4の理由は、ニュートラルな状態からバックハンド、フォアハンドグリップへの速やかな握り替えを容易にするためである。この部分に空間を作ることで手の中でくるっとグリップ部分を回転させることができるわけだ。(下図) もし空間を作らず握った状態では握り替えは難しい。

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フォアハンドクリアへの握り替え

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ニュートラルな状態から親指を少し離し、速やかに人差し指~小指でグリップを引き寄せるように約10度転がし再び握りこむ。このときV字部分の空間はなくなる。フォアハンドでは腕の内旋回で振るが、その際に親指をサムアップしたままでは旋回を阻害する力が働くため、親指根元にグリップが当たるようにする。人差し指もニュートラル時の第1・2関節腹部分の支えから、第2関節から人差し指付け根へグリップの接触部分がかわる。
こうすることで、フォアハンドクリアに必要な力強い面旋回を可能にするわけだ。

腕の内旋回・外旋回(内回・外回)については 「内旋回と外旋回のおさらい」 を参照。


よくある間違いは、小指と掌に空間をつくり、打球瞬時に強く握りこむ方法。これではシャトルは飛ばない。力の弱い小指、薬指部分の握りこみでは逆に面を跳ね返される。


バックハンドプッシュへの握り替え

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ニュートラルな状態から面を90度回転するよう転がす。親指付け根から先がグリップと一直線に重なる状態となる。こうすることで手首のスナップが使え、手首を支点に瞬間的に親指をひゅっと押すことでコンパクトで強力なプッシュを打つことができる。理想は垂直に近い角度でコートに落とすようなプッシュだ。球速が長いほど決まりにくい。


バックハンドドライブの握り替え

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バックハンドプッシュの握り方は、バックハンドドライブには適さない。バックハンドドライブでは早い握り替えが必要なため、ニュートラル状態に非常に近いことが望ましい。ほぼニュートラル状態でも打つことは可能だが、親指の支えを強く補強し、小さな腕の外旋回でドライブを打つ。決して振りぬいてはいけない。コンパクトかつガットの弾性をいかし弾くような打球がドライブだ。


バックハンドクリア(ハイクリア)・ドライブの握り替え

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ニュートラル状態から親指をグリップ上部(0時の位置)でサムアップするようグリップを転がすよう握りかえる。こうすることで、楽にバックハンドの面を作ることができ、強いドライブを返せる。ハイクリアはドライブより強い親指のグリップが必要で、訓練が必要だ。意識的に振りぬくことで強引に飛ばす人も多いが、しっかりグリップできるようにしたい。またハイクリアが無理でも、浮かない速いドライブを返せれば次につなげることは可能だ。


攻められた場合のバックハンドドライブ、ハイクリア


これが一番の泣き所。この握り替えは、さきほどのハイクリアの握り替え(0時位置)よりさらに転がし、1時位置でサムアップする。こうすることで完全に相手に背中を向けた状態でも面を楽に作ることができる。バックハンドによるクロスカットの場合の場合も同様の握り替えで対応できる。(なお、趙剣華は握り替えの必要性を認めつつ、時には野蛮に握り返しない打球も必要と語っていた)


ひとまず、バドミントンのラケットの持ち方について標準版の必要性提示がそろそろ必要ではないのかと思い、紹介してみた。


以上



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◇ リンダン、タウフィック、リーチョンウェイたちプロの握り方を見る

◇ 【目次】バドミントン講習動画

シングルスプレーヤー必須の技術その2 ~ ワンステップジャンプでの時短移動






シングルスプレーヤーに必須の技術と題して、本日紹介する技術は「ワンステップジャンプでの時短移動」である。

シングルスではあの広大なコートの中を自分ひとりで受け持つ必要がある。しかしトッププレーヤーの試合動画を見ると、広かったコートが猫の額ほど狭く感じられることはないだろうか? 上級者たちはどのような魔法を使って受動的なスポーツを能動的にプレーしているのか、その一部を見ていこう。


Yibutiao1

まずは一枚目。手前選手(タウフィック・ヒダヤット)のフォア奥へのワンステップジャンプ、そこからのジャブ的なロングスマッシュ。わかっていただけただろうか?
ホームポジションからの初動ステップ(前にある右足を後ろに踏みかえ)からの一足飛び。これが今回紹介したい時短ステップだ。

通常のクロスステップで落下地点に向かうステップとの違いは、打球にいち早く触れる=打点が高いことだ。さらにクロスステップで上記落下地点につくには、2,3ステップを要する。それを1ステップに置き換えることは絶大な時短効果となり、相手へのプレッシャーにつながるわけだ。もし仮に同じ打球に対してクロスステップをつかった場合、サイドハンドストロークとなるだろう。これでは強打もできないし、相手はまっすぐ当て返すだけでいい。


Yibutiao5miss

上記はフォア奥へのツーステップ。落下地点へのスピード感や打点の高さの違いに着目してみるといい。若干の迷いも重なったためか、クロスドロップの長足が足りずネットにかけてしまったシーン。


このワンステップジャンプにはもうひとつ大きな利点がある。通常のクロスステップに比べ、ホームポジションへの戻り、さらにはネットへの詰めが容易なのだ。それはジャンプ後の着地の足を見ればわかる。それが下記の画像。

Chakuchi

着地後の足は、ジャンプしたときのまま左足が前、右足が後ろとなっている。さらに体重は両足にうまく分散されており、両足のばねを使って前方への推進力とすることが可能なのだ。
これは以前、別の記事で紹介したフォア奥へのステップ(左右の足組み換え着地)よりも強力である。

Chakuchi


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続いてこちらの画像は、ワンステップジャンプからのクロスドロップ。打点が高い分、ネット際に沈む理想的なクロスドロップとなる。クロスステップでは打点が下がりすぎて長足がながく、ラインを割ってしまう可能性が高い。


Yibutiao3

上記画像は、ツーステップへの発展形だ。これは移動距離をワンステップより長くする、つまりスマッシュ打点への早い回り込みを可能にするステップだ。ジャンピングスマッシュが打てない(=打つ機会を作れない)方もぜひ身に着けたい。


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こちらはリンダン(奥側選手)の決めにいくジャンピングスマッシュだ。タウフィックのロブを予想し、あらかじめ初動準備していた場面。ロブと同時にリンダンが初動に入っているのがわかるだろうか? これは先読みも必要のため、ある程度実戦経験が必要だ。リンダンはこの技でアドバンテージを稼げる数少ない選手の一人だろう。


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こちらはタウフィックのジャンピングスマッシュ。相手のバック奥を深くつき、自分のフォア奥にクリアを誘い込んだシーンだ。(リンダンは相手選手の利き腕に関係なく、よくクロスクリアを多用する。)


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こちらはワンステップジャンプからのクリア。特筆すべきは意外性だ。手前タウフィックのクリアはリンダンのいる中央にむけたものだった。あまり見られない返球に、リンダンも余分な数ステップを踏んでクリアを返した。


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これもツーステップジャンプからのスマッシュ。クロスネットで右深く返した球はそのまま直線に返ってくる可能性が高い。それを読んだリンダンの構えは最初から右足を後ろにしている。


以上、いかがでしたか?
このワンステップジャンプはリズムをつかめば初心者でもステップを踏むことができる。そこからクリアでも、ドロップ、スマッシュを各コースで運用できるよう練習すれば上達は間違いないだろう。ぜひお試しあれ。



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◇ 今回連続写真切り出しに使用したプレー動画

◇ バドミントン講習動画の前半目次

シングルスプレーヤー必須の技術その2 ~ ドライブ(プッシュ)で相手のバックを狙う戦術






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今日はシングルスプレーヤーに必須の技術と題して、2つ目 ドライブ(プッシュ)で相手の苦手なバック側を攻める戦術 を紹介する。


ドライブといえば基礎打ちメニューのひとつにもあるとおり、重要な技術である。

ドライブの特徴
・ 地面と平行に、ネットすれすれの高さ。
・ 相手に向ければボディアタック。
・ オープンスペースを狙えば相手を大きく揺さぶれる。

正しいドライブをシングルスで運用できれば相手を思いのままに動かすことができる。

たとえばこの例。

Drive3

左利きプレーヤー(奥側)のサービス(奇数ポイント位置)。 サーブは若干浮き気味にレシーバーのバック側に来た場面、レシーバーはシャトルをまっすぐプッシュすることで、相手のバック奥を攻め立て、エースが決まる。 このプッシュコースはサーバーの弱点であるバック奥をつく戦術として非常に有効である。なおサーバーが右利きの場合、偶数ポイント位置となる。


ただし上手な人相手に捨て身のプッシュは禁物だ。あくまで両足で地面をしっかり踏みしめたドライブで着実に相手のバックを狙おう。


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リーチョンウェイ VS リンダン 全英2011年決勝時の一幕 神がかり的なリーチョンウェイの防御能力


Lindrive01
バック奥をプッシュするリンダン。リーの返球は高めにラインアウトと思いきや・・・


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ドライブ合戦 常に体の前で打つドライブだが、間に合わない場合はしゃがむことで頭上から返球可能。
ドライブに付き合いたくない場合は、ネット前に落としたり、ロブで対処したい。


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ドライブの基本は体の前で打ち返す。ペースが速いので大振りスイングはNG。手首のスナップをつかってコンパクトに面を作り、ガットの反発力を生かして打とう。


Drive2
基礎打ちではリズミカルにバック・フォア両方練習しよう。




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◇ シングルスプレーヤー必須の技術その1 ~ つなぎのカット

◇ ダブルスで重要な3つの意識 ドライブ/サーブ/攻守の転換

◇ VICTOR公式サイトのレッスン動画


シングルスプレーヤー必須の技術その1 ~ つなぎのカット






今日はシングルスプレーヤーに必須の技術と題して、1つ目 つなぎのカット を紹介する。


バドミントンの試合の試合では万全の体勢で打てるシャトルが飛んでくることは少ない。普段の基礎打ちでは常に高い位置で捕らえる訓練をしていても、試合となれば、そのような絶好球は来ない。試合を組み立てる上でこのつなぎショットは非常に大事で、ぜひフォア・バック両方から繰り出せるようにしておきたい。


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上記の連続画像のとおり、つなぎのカットとはコート奥の隅に打たれたシャトルを肩(もしくは下)の高さで返す打球技術だ。バックステップでシャトルに追いつき、たとえキツイ姿勢でも体をしっかり安定させシャトルをラケットのスイートスポットで切る。 


つなぎのカットの軌道
Guodu


上図の軌道のとおり、打点が低いことから球足は長くなり、相手の脅威とはならない。ただし奥を攻められても、打点を犠牲にする分、時間を稼ぐことで相手に次の返球を読ませない利点がある。あのリンダンもこの技を得意としており(特にレフティのフォアカットはドロップ気味になりやすい) 、試合動画でたびたび見ることができる。


つなぎカットを打つ方向はストレート(相手の左前足元)、クロス(相手の右前足元)がある。どちらも均等に配給できるよう練習したい。


Lindanguodu
裏をかかれたリンダン、クリアを待っていたチェンホンもまた裏をかかれる


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多少山なりの軌道でオープンスペースに落とせれば相手のチャンスにはならない


Guodu03


練習メニューとしては、上記の連続写真のようにショートサーブから初め、相手にフォア奥隅へ返球してもらい、つなぎカットを繰り返すのがいいだろう。


ショットの成功率は打点が低い、または体よりバック側に追い込まれた場合、ぐんと下がる。それでも的確につなげるようにしたい。つなぎショットはストレート・クロス、そして時々クリア、平らなスマッシュを交えて、相手に配給を読ませないことは大前提となる。ひとつ覚えにならないよう注意したい。


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バックハンドでのつなぎカット


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フォア奥へのステップ 最後の足はかかとから。つま先も奥を向ける。怪我しないよう滑らかなステップを心がけよう



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◇ Victor台湾公式サイトのレッスン動画

◇ 普段の練習から身につけたい“野蛮”さ

◇ バックステップフォア/バックハンドの打ち方とステップ


世界チャンピオンが送るバドミントンレッスンCM第1弾(サーブの打ち方/汪鑫)・・・FedEx






中国国家バドミントンチームのスポンサーであるFedExが、バドミントン愛好家に送るレッスン動画を紹介する。世界チャンピオンがバドミントンの基礎技術を短い時間ながら内容濃く教えてくれる。


実際、どのようなCMかは下記の動画を再生してご覧ください。



トレーニングに励む世界チャンピオン汪鑫(中国、ワン・シン)。
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そこに一人のFedEx配達人からある小包が届く。
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メッセージカードには 「正確なサーブの方法を教えてください」。
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それに答える形でサーブの基本や注意点を話すワン・シン
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構えの足の角度
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半身(利き腕と逆肩を前)になって顔は相手のほうへ。足は肩幅くらいに広げる。
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打つ前によく相手の呼吸を見る。焦って急いで打ってはだめ
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フォアサーブ時のシャトルの持ち方は鉛筆を持つように
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握り方で重要なのは支点である小指(第1関節より先)と手のひら下部でラケット下、そして人差し指第1関節と第2関節間の指でしっかりホールド。その他の指は添えるだけ。この2点は打球時にラケットが跳ね返されないための基本の形
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グリップの位置は腰と同じ高さ(ここは個性の入る余地はある)
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テイクバック⇒打球⇒フォロースルー の一連の動作が途切れないことが大事。なめらかにそして打つ瞬間は手首のスナップを十分に効かす。この瞬間だけグリップを強く握り締める。
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狙いは4つの隅
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ショートでもロングでも同じ動作から、相手に予測させない
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ナイスショット! 見事FedExの箱にIN
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中国国家チームコーチのリー・ヨンボ(李永波)からもアドバイスが!
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次回は誰が出るか乞うご期待!
Vlcsnap2011120820h52m52s87


FedEx!
Vlcsnap2011120820h53m16s73


以上。

Youtubeに字幕を入れる方法がわかったら、今度しっかり翻訳します。


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◇ 【専家把脉25】ダブルスで重要な3つの意識 ドライブ/サーブ/攻守の転換

◇ 【グリップ再考】リンダン、タウフィック、リーチョンウェイたちプロの握り方を見る


教科書には載らないトッププレーヤー達のプレー ~ 普段の練習から身につけたい“野蛮”さ






Yeman


夏の甲子園で盛り上がる(今日の9回逆転満塁打はすごかった)裏で、もうひとつ暑い戦いが時差9時間の国で行われている。
来年のロンドン五輪出場枠を争う重要な試合 世界選手権だ。


男子シングルスでは佐々木翔が準々決勝で前回金星をあげた相手リンダン(林丹、中国)と再び対戦した。前回の苦杯を二度味わえない王者としてのプライドが重かったのか、リンダンが若干消極的に見えたが、終わってみれば21-14と21-16、スマッシュポイントも佐々木6点に対しリンダン16点、リンダンが準決勝へと駒を進めた。

(白熱の動画は記事下のリンクにあります)


さて今日は久しぶりの更新。タイトルにあるとおり「教科書には載らないトッププレーヤー達のプレー」を写真で紹介したい。この写真からは、バドミントンの試合では普段の基礎練習(通称基礎打ち)では通用しない、キツイ体勢からの返球を強いられる、そんな中でもシャトルを我慢しながら繋げつつ、相手にも楽をさせず、チャンスをつかむバドミントン競技の難しさ、おもしろさが伝わってくるはずだ。


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しかしこれらのプレーを「トップププレーヤーだけができる」と諦めず、普段の基礎練習から、不利なパタンでの練習メニューを取り入れ、試合時だけの特別なプレーとしてしまわないことが大事だ。コートが潤沢に確保できないアマチュア(私も含め)は、ダブルスばかりの練習になりがちだが、半面シングルスも非常に有効なことを知っておきたい。


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半面シングルスのメリットは下記のとおり
・全面に比べ面積が半分のため、同時に4人がプレーできる。
・遊びながら徐々に動きやシャトルに慣れる練習ができる。
・ダブルスと同じ運動量で済み(常に動き続けるのでスタミナは必要だが)
・全面と同じステップを使うため、内容の濃い練習を長くできる。
・動作を意図的に遅くすれば、無理な姿勢を自分に課すこともできる。

おすすめだ。普段の基礎打ちとは違った少し野蛮な練習も必要と思う。


それでは写真をどうぞ!


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◇ 世界選手権の写真

◇ 動画 世界選手権2011年 佐々木翔VSリンダン

バックハンドの正しい運用






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バックハンドはスポーツの中でもっとも奇妙な部類に入る打球法であろう。なぜなら打球方向に背を向けて打つためだ。体よりバックライン側に進む球は、フォアでは体の構造上不可能だが、バックハンドなら手の甲を思いっきり立てることで返球が可能だ。フォアとバックの打球原理の違いを知らない人からみれば、「なぜその球が返せるの?」と奇妙がられる。それゆえバックハンドを打てる人は、打てない人にとって尊敬の対象とすらなる。


中でもインドネシア選手タウフィック・ヒダヤットのバックハンド技術は芸術的で、当サイトでもたびたび紹介している。そしてもう一人バックハンドを巧に操る選手が中国の陳宏だ。今日は陳宏のバックハンド運用法を通じて、バックハンドのバリエーションを分析する。


Lin Dan Vs Chen Hong AE 2005 MS Final (6/8)


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高く浮いた返球を前に落とすのではなく、クロスに落す方法。面の使い方が非常に繊細で見ていて気持ちがいい。オープンスペースに的確に落す意識が次のチャンスに結びつく。


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高い打点で捕らえることでドリブン気味に返す方法。ジャンプしながらのバックハンドは右足を踏み込む反動力を得られないので、手首の外旋回によるスイングのみがシャトルの推進力となる。


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スライス気味のドロップ(ストレート)。中央付近からの打球でもしっかりサイドライン際を狙えることで、相手のチャンスにはなりにくい


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バックハンドクロスドロップ。面をコントロールすることでストレートかクロスかを使い分ける。手首の柔軟さとグリップの持ち替え(もしくはスイング時に手の中で転がす)がポイント。


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陳宏の妙技


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プッシュが決まらず、カウンターをつかれたときの繋ぎバックハンド。要求は2つ。奥まで高く。


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バックハンドプッシュ。打球寸前までどこに打つかを読ませないフェイク技。


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ついでにおまけ。リンダンのレシーブフェイク。


以上。


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◇ 内旋回と外旋回のおさらい

◇ 【ケースNo1】 陳宏(中国, 身長1.82cm, 72kg) のフットワーク

◇ 専家把脉動画の解剖 その2 (バックステップフォア/バックハンドの打ち方とステップ)

【専家把脉25】ダブルスで重要な3つの意識 ドライブ/サーブ/攻守の転換






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icon 専家把脉25解説

さて今回は第25回目の動画解説を行う。コーチは元世界チャンピオン、中国では四天王と呼ばれる趙剣華。そして迷える生徒は趙剣華と閔さんと王さん。普段からダブルスを好んで打つという二人。それに対して趙剣華は「私はシングルスで活躍していたけど、ダブルスも少しはできる。わずかばかりの知識だけど力になれるといい」と控えめに伝える。


央視羽毛球専家把脈 第25話


(動画0:44ごろ)
いつものとおりまず生徒に打たせてそれをじっくり観察する趙剣華。


(1:02ごろ)
その後講評に移る。まず二人はお互いに得意な部分が何かを理解しており、最高の球を打ち出せるような意識があるという。ただし二人とも共通して悪い点もあるという。それは後衛での連続性に欠けているため、1打2打と続くと次第に相手に主導権を握られてしまう点だ。


icon ダブルスで重要なポイント 主導権奪取

趙剣華がいうダブルスの重要なポイントとは、如何に相手から主導権を奪い有利にゲームを展開するかだという。そのためには攻と守の切り替え、ドライブに競り勝ち相手にロブを上げさせる、前衛のプレッシャー、そしてサーブ・レシーブを確実に処理することが必要となってくる。特にレシーブをうまく処理できれば即時主導権を握ることができる(そのためポイントをとったチームがサービス権を得る)。


icon ドライブで主導権をとる

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上の画像一つ目のシーンはサーブと同時にドライブの応酬。地面と平行にネットすれすれの高さをシャトルが行きかう。そのシャトルに対応するにはどっしりと腰を落とし頭上でライジング気味にコンパクトにラケットを振っているのがわかる。ドライブ合戦の勝者となるにはネットを越えてもまだ上昇する球を相手に打たせ、その球を相手の胸より下に強く返すことだ。そうすれば相手はロブを上げるしか手がない。

もう1つのシーンは、サーブの質が悪く(ネットを越えてもまだ上昇する)レシーバーにプッシュされ主導権を握られる場面。


生徒はサーブに攻撃性がないからだと反論するが、趙剣華は一蹴する。「つまりあなたのサーブはへたくそだからだ。もしサーブの質がよければレシーバーの返球は必ず上向きとなる。地面と平行でもまだサーバー有利だ。」


さらに続ける趙剣華。「あなたたちにドライブには力がこもっていない。いつも相手のドライブに当てるのが精一杯で、最後は返球が甘くなり相手に打たれてしまう。」と厳しい指摘をする。「ドライブを制すればゲームを制する」 ドライブは攻撃に転じる起点となることを理解するべきである。


(2:35ごろ)
さっそくドライブ実技指導に入る。

02_choudan_xuesheng
生徒のドライブは当てるのが精一杯の様子。最後は胸元に落ちるドライブを打たれゲームオーバー


まず2つ指摘をする。ドライブの構え方は両足を揃えること。そしてドライブには1球1球に状態があることを知る必要がある。いいドライブならどんどんネットにつめ、逆に悪いドライブを返せば相手につめられる。


03_choudang
黄色いユニフォーム選手に注目。いいドライブ(下に向かう)を速く打てたとわかったら、どんどんネットにつめていくのがわかる。味方は後ろに回りロブがあがるのを待つ。このようにダブルスでは常に攻守によりフォーメーションが変化していく。


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趙剣華のドライブ

05_choudang
趙剣華のドライブ その2

ドライブでの注意事項はラケットを振り切らないこと。ガットの弾力性を発揮させるよう弾くようにコンパクトに振る。そして手を前に突き出して、常に体の前で処理すること。ひとたび体に近い位置で返球を強いられたらその時点で負けだ(緊急避難としてネットに落とすかロブに切り替える)。生徒の返球位置と趙剣華の位置を比べるとわかる。


そして常に判断する。自分のドライブがよければどんどん前につめ、最後はスマッシュのような鋭さで叩きたい。


06_choudang


icon ショートサービスで主導権奪取


(6:10ごろ)
サーブの指導が始まる。

11_luodian
ショートサービスで狙う3つの落下点を指示する趙剣華。この3点に的確に落とせる必要があるという

ショートサービスの要求は、「ネットを越えるときのシャトルの向き」である。ネットを越える時点で下向きに進むサーブが理想だ。その場合レシーバーは上向きにしか返せない。逆にネットを越えてもなお上に進むサーブは悪い。相手へのトスと同じで、サーブ早々相手に主導権をとられる。


ショートサーブを打つうえで、どこに打つと相手がフォアで返せるか考える必要がある。なぜならレシーバーの構えはフォアハンドが一番打ちやすいからだ。逆に難しいのはバック側だ。

12_faqiu_shun
この図を見るとわかるとおり、サーブが趙剣華のフォア側に飛んでおり、容易く処理されてしまった。


14_faqiubudaowei
この図ではドライブサーブでレシーバーの不意を付くことを試みる。しかしいくら速いサーブでも相手のフォアに向かっていけば意味がない。またサーブの質も悪い。


15_pingfaqiu
今度はレシーバーのバック側にドライブサーブを狙う。不意を付くには十分な質のサーブだったが、レシーバーがその球を想定してたのでライジングで返される。


通常ドライブサーブは試合の中で多用は禁物だ。


13_guding
続けてサービス指導を受ける生徒。趙剣華に「もっと短く!」といわれると精神的にプレッシャーがかかりサーブが安定しない。サービスは常にレシーバーとの駆け引きでプレッシャーを受けない精神力とサーブ能力が必要だ。この生徒の場合、サーブを急いでしまうくせがあり、趙剣華は一度サーブの形を作り一息いれることをアドバイスした。


16_fachangqiu
続いてロングサービス。ショートサービスの場合、サーバーが前衛を守ることになるが、ロングサービスでは上記図のように二人で並ぶフォーメーションにすばやく切り替える必要がある。ロングサービスは相手の頭上を越える球で、スマッシュを打たれる危険性が高いためだ。それでもロングを打つのはショートの品質があってこそ効果がある。(ショートに自信がないからロングばかり打つようでは駄目)


icon 攻撃に転じるタイミング

ダブルスのフォーメーションは大雑把に分類すれば1つは左右にわかれる防御。前後に分かれる攻撃。それではどのタイミングでフォーメーションを転換するか? それは相手が攻撃をすると判断すれば左右に、攻撃に移ると判断すれば前後となる。


18_shuangdapeihe
手前の選手に注目。相手のジャンピングスマッシュを左右に分かれ防御。レシーブをスマッシュした選手前に小さく落とせたため、すぐ前につめ前後フォーメーションに。相手のロブをスマッシュし、甘くあがったレシーブを前衛が叩く。理想的な攻撃パターンだ。


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ドライブからネットに小さく落としたと同時に攻撃フォーメーションへ転換。後衛に回った選手が相手のロブをスマッシュする。


つまるところダブルスでは如何に相手にロブをあげさせるかにかかっている。受身であるレシーブからゲームを作っていくスタイルもあるだろうが、高いレベルでは通用しないだろう。


20_zhuanhuan
もうひとつの防御から攻撃への転換。スマッシュをただ大きくレシーブするのではなくオープンスペースであるクロス側に小さく返す。前衛選手が左右どちらかに寄っている場合、その反対がオープンスペースとなる。


21_zhuanhuan
防御からの攻撃転換その2。相手の高く浮いたスマッシュをネット前に小さく落とす。これは比較的に簡単。


以上。


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